第13章 連絡したいなら、いつでもいい

橘元太の端正な顔に、わずかな陰りが差した。

「……あいつに聞きたいことがある」

今日は午後ずっと、どうにも気分が悪かった。

頭にこびりついて離れないのは、病院で自分をまるで見えていないかのように素通りした橘結衣の姿だ。

橘礼子は、橘元太の顔色がいつもと違うことに気づき、反射的に口を開いた。

「結衣がまた何かやらかしたの?」

橘元太は浅く息を吸う。

「昼、結衣が病院の前で高橋さんに会ったんだ。それで、高橋さんから俺の昼食を受け取って、俺に届けるって言ったらしい」

橘礼子は視線を外し、さして気にも留めないふうに言った。

「何かと思えば、そんなこと。結衣なりに、あなたへ直接お弁当...

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